秋のひんやりとした空気に触れると、ほうじ茶の香ばしさや甘みが恋しくなります。 飴色のほうじ茶を眺めていると、そこにまるで紅葉した木々や落ち葉があるかのように、深く、鮮やかに秋を感じさせてくれます。
タンニンやカフェインが少ないほうじ茶は、秋の夜長にもぴったりのお茶です。
この秋はほうじ茶を自分で作ってみませんか。
部屋いっぱいに広がる香ばしく甘い香り、茶葉がさらさらと揺れる音や、徐々に変わっていく茶葉の色を五感で楽しむことができます。
何より、焙じたてのお茶の美味しさは手作りでなければ味わうことができません。
焙じ具合も、気分に合わせて自由自在。
自分好みの焙じ具合に出会うのは、落ち葉からお気に入りの一枚を見つけた時の嬉しさに似ています。
創作の秋。茶葉のDIYを始めましょう。
ほうじ茶におすすめの茶葉
01 旨味の強い深蒸しの合茶
75g ¥2,484(税込)
旨味、水色、香り、どれをとってもほうじ茶の王道。 一口飲むと心の安らぎを感じる。
04 軽やかな旨味の浅蒸しの合茶
75g ¥2,484(税込)
上品な旨さが焙じてもなお残り、鼻からスッと抜けていく。ほうじ茶のほっこりしたイメージからは一線を画する上質で繊細な風味。
バルビゾン
75g ¥2,700(税込)
複雑な旨味が焙じることによってより華やかに変化し、まるで香り高い紅茶を飲んだ時のような後味を感じさせる。
グレートミーティング
75g ¥2,268(税込)
焙じている時から周囲に広がる甘い香りが心を満たす。持ち味であるストレートな旨味は焙じることで深みを増し、満足度の高い1杯を作り上げる。
ほうじ茶を煎茶から手作りするということは、煎茶としても楽しめるということ。
さらに、ほうじ茶から茶粥にすれば食べても美味しくいただけます。
煎茶もほうじ茶もと茶葉を色々集めていくと、飲みきれないくらいに茶葉をストックしてしまいがちです。
ほうじ茶を手作りすることは、楽しさが広がるだけでなく、実はとても経済的で環境に優しい豊かなスタイルです。
HOW TO
①ガスコンロ、もしくはカセットコンロに点火し、中火で何も入れていない状態の焙じ器を10~20秒ほど熱し、完全に乾燥させる。
②10gの茶葉を焙じ器に入れる。(茶葉の量が少ないと焦げの原因になるため、最低でも10gから焙じるのがおすすめです。)
③茶葉が焦げないように小刻みに揺すりながら3~6分程度焙じる。(茶葉によって焙じる時間が異なります)
④全体的に茶葉の色が変わり、香ばしい香りがしてきたら火を止めて持ち手側の穴から茶葉を出す。
焙じた茶葉から3g〜4g計量し、急須に入れる。
急須の7〜8割ほどの分量のお湯を急須に注ぎ、30秒待つ。茶杯に注ぎいただく。
作った茶葉はその日のうちに飲み切ることをおすすめします。
紀伊半島を中心に古くから食べられてきた茶粥。
手作りのほうじ茶で作られた茶粥は、繊細な香りとほのかな甘みがあり、秋にぴったりです。
そのまま食べてもさらさらと美味しいですが、お好みで芋や豆やキノコなどを加えてアレンジをすれば秋の味覚をより楽しめます。